テキストサイズ

Memory of Night

第6章 再会


「晃、おまえやっぱキャラ違う。……なんか、変」

「変?」

「だって……なんか妙に素直だし、ひねくれてねーし……」


 もう自分に興味がないから、ころっと態度を変えたのだろうか。

 ふいにそんな気がして、なんとなく気分が沈む。

 晃の性格は、執着すればするほど扱いが酷くなるようだから。


「……意地悪されたいの?」

「……は?」

「ああ。宵ってもしかして……マゾ?」

「はあ!?」


 勝手に納得されたような口調で言われ、宵はムッとしてつい声を荒げていた。


「誰がマゾだ! てめーと一緒にすんな!」

「いや、俺は違うって」


 晃が軽く片手を振って否定する。

 それからわずかに首を傾げ、宵の顔を覗きこむように見て言った。


「だって宵、強引なキスでも感じちゃってたから」

「それはおまえが……ッ」

「それに前の縛りの時も……学校の、時も」


 学校の時、酷いことを言って宵を傷つけてしまったことには、後悔もしたし反省もした。

 だけどあの時、宵の体が快感を感じていたのも事実だった。

 晃はあの時の宵の姿を思い出しながら、試すように宵の胸の突起に服の上から触れた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ