
サムライダー
第2章 ミオside
ピンチから抜け出せたのだ。サムライがヒーローに思えてるにちがいない。緊張感もやっととぎれたんだろうし。女性が切り裂かれた車内から飛び出すとサムライの肩にしがみついた。
「うわああああん こわかったあああああ〜」
「彼ったら私をおいてどこかに逃げちゃってええ。あんな大勢相手にしたら…」
「わたし…私一晩でガバガバになっちゃう〜〜〜!!」
…まああれだけ恐怖にさらされたんだ、ムリないか。やっと安心できる相手を見つけて泣く女性の涙を指先でぬぐいながらサムライは
「もう大丈夫だよ、涙をふいて…… オレがすべて忘れさせてやるさ」
泣きやはじめた女性がサムライをふと見あげる
「ガバガバにならない程度に……」
……今どきドラマや映画でも言わないようなセリフをヤツがほざいてた瞬間に
ファン ファン ファン ファン ファンファン
キザなセリフを吐くヤツでも、頼れる存在にほおを赤くしてほほえみながら
「どこにでもつれてってください」
…救ってくれたうえになだめてくれるヤツにまあときめかない女はまずいないだろう。だがサムライは
「げっっ!やべーーー!!」
あわててカタナに飛び乗り走り去っていった…。一方パトカーの上部分になぜか彼氏は乗っかりながら
「サチコぉぉ ケーサツ連れてきたぞ ケーサツぅぅ サチコぉ」
ファンファン ファン ブロロロ… キッ
パトカーが現場に止まり駆けつけたお巡り2人は
「ほおお、こりゃひでえな」
「サチコ!何発やられた!? 3発までなら許そう! どーなんだ」
(まだ手なんか出されてないわよ!えっらそーに…)
堪忍袋の尾がキレたんだろう、サチコは右手に握り拳をつくると彼氏の顔を思いきり殴った。
ばちっ!
「あだ!?」
その痴話喧嘩の一部始終をお巡り2人は現場の検証や事件の報告をしたりで気づかなかった。
「うわああああん こわかったあああああ〜」
「彼ったら私をおいてどこかに逃げちゃってええ。あんな大勢相手にしたら…」
「わたし…私一晩でガバガバになっちゃう〜〜〜!!」
…まああれだけ恐怖にさらされたんだ、ムリないか。やっと安心できる相手を見つけて泣く女性の涙を指先でぬぐいながらサムライは
「もう大丈夫だよ、涙をふいて…… オレがすべて忘れさせてやるさ」
泣きやはじめた女性がサムライをふと見あげる
「ガバガバにならない程度に……」
……今どきドラマや映画でも言わないようなセリフをヤツがほざいてた瞬間に
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キザなセリフを吐くヤツでも、頼れる存在にほおを赤くしてほほえみながら
「どこにでもつれてってください」
…救ってくれたうえになだめてくれるヤツにまあときめかない女はまずいないだろう。だがサムライは
「げっっ!やべーーー!!」
あわててカタナに飛び乗り走り去っていった…。一方パトカーの上部分になぜか彼氏は乗っかりながら
「サチコぉぉ ケーサツ連れてきたぞ ケーサツぅぅ サチコぉ」
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パトカーが現場に止まり駆けつけたお巡り2人は
「ほおお、こりゃひでえな」
「サチコ!何発やられた!? 3発までなら許そう! どーなんだ」
(まだ手なんか出されてないわよ!えっらそーに…)
堪忍袋の尾がキレたんだろう、サチコは右手に握り拳をつくると彼氏の顔を思いきり殴った。
ばちっ!
「あだ!?」
その痴話喧嘩の一部始終をお巡り2人は現場の検証や事件の報告をしたりで気づかなかった。
