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サムライダー

第2章 ミオside

チャッ!


バイクを停車させるためのキックをおろすとカタナから日本刀らしき刀が


シャッ!


という独特の日常ではまず耳にできないような音を出しながらサムライは持ちなれてるらしく右腕だけでかまえた


カチャッ



ワルガキとはいえたぶん高校生だ。そいつらが買えるのはせいぜい模造刀に決まってる。だがサムライの出した金属音は間違いなく本物の真剣でしか耳にできない音だ。



そんなリアリティーありすぎな物を目の当たりにするとは誰も思わない。ましてや気味の悪い武装ライダーにしゃしゃり出られてはバケモノかモンスターを目撃したと勘違いしかねない。



車の女性やわたしもだがワルガキらも全員が !!! と固唾を飲んだに決まってる。



「こっ…このヤロー、バカにしやがってそんなテッパンにビビるとでも思ってんのかあ」


どうやらこのリーダー根は小心者らしい、よくほえるなあ。



「刺せるもんなら刺してみろそのオモチャでよ!このハッタリヤローがあ」



叫びまくるあいだにサムライダーはザッザッとリーダーのそばに歩み寄る。

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