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サムライダー

第2章 ミオside

フロントライトに照らされてライダーの姿が少しずつ見えてきた。

「な……」 「何だあ!?コイツ… …」


ドドド ドドド


カタナにまたがりながら後ろに両腕を組み、まるであてつけたいようにふんぞり返るポーズのサムライ。イイトコロなのにジャマをされたワルガキらは



「なにジロジロ見てやがんだよ」 「こいつ…サムライダーじゃねェか!?」



ヘルメットの目もとを少しのぞける程度だがさすがに口もとはホビーショップで買えるダークグレーカラーのスカルマスクで隠してる。



それでも不敵な笑いをニヤリと浮かべると左目のまぶたに縦の切り傷あとがかろうじてのぞける。


ワルガキらのリーダーだろう、白地の半袖Tシャツの胸にはトーキングアイ (ショッキングピンクに塗ったリップで口をOの字にあけて舌を出してるデザインだよ〜)プリントが施されてる。


挑発されたように思えてイラついたのだろうな。


「ケッ おもしれーじゃねーかこのバカが、おりてこいケガさせてやっから」



と言いながら足を肩幅に大きく広げてかまえながら刃渡り約40㎝のアウトドアナイフだか鉈のような刃物を右肩の高さにかざす。



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