ぜんぶ俺の物〜ケダモノ弟の危険な独占欲〜
第1章 1
「亜貴、私もう寝たい」
事が終わり、私は無防備なからだを布団で隠しながら、いつものように亜貴に背中を向けた。
「まだいいでしょ」
がさりと音がして、亜貴が背中から抱きついてきた。がさりは、亜貴が使い終わったコンドームをゴミ箱に投げ入れた音。親にばれないように、大量のティッシュで覆い隠すのが私の役目だ。
「明日は朝から小テストがあるんだから」
室内にはまだみだらな匂いが漂っていた。そのなかで、何事も無かったように姉弟を続ける私たちは、明らかに異質だった。
「だから手加減してあげたでしょ。俺はあとワンラウンドしたかったけど」
即座に向けた私の鋭いまなざしに、亜貴が「ごめんなさい」と言い直した。
「でも気持ち良かったでしょ」
「……言わないで」
「いじっぱり」
亜貴が背骨を上から下に指でなぞる。ぞくぞくする。決して顔には出さないけれど。
「はいはい、おやすみ」
亜貴はつまらなそうにそう呟きながら、私に布団をかぶせ直した。
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