ぜんぶ俺の物〜ケダモノ弟の危険な独占欲〜
第1章 1
*
亜貴と私が『そうなる』前兆みたいなものは、たびたびあった。
私は三人姉弟の一番上で、下に弟が二人いる。亜貴は中間子で長男。私とは一つ違いの年子だ。
三歳下の末っ子は、昔から何かと私に甘えてきた。亜貴は、どちらかというと私と同等という感じで、互いに張り合っている感じだった。
後に聞かされたのは、亜貴も本当は私に甘えたかったということ。末っ子をかわいがる私をみて、自分は嫌われていると思い込んでいたらしい。
亜貴は、家族のだれにも似ていない。幼いころは髪の毛がサラサラの茶色で、目もくりくりと大きくて、それはそれは近所の女の子たちから人気があった。
亜貴と一緒にお風呂に入ると、よく『さわりっこ』をした。お互いの手にボディソープを塗って、手で洗い合うというものだ。
当時まだ子供だった私は、何の意識もなくその行為を繰り返していたけれど、今では決して口にできない行為だったと思っている。
そしておそらく、さわりっこの延長線上に、あの行為があったのだ。
それは私が中学に進学して間もない頃。突然、本当にある日突然、亜貴に夜這いをされるようになった。
ある夜、からだに不快感を感じて目を覚ますと、うっすらと闇の向こうに亜貴がいた。私は咄嗟に目を瞑り、寝ているフリをした。亜貴は、ただ黙々と成長途中の私の胸を触っているようだった。
その時は頭が真っ白で、あまりよく覚えていない。
ただ、弟の指が突起に触れると、感じたことのない感情のうねりが全身を襲い、無性に背中がぞくぞくした。
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