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『untitled』

第2章 青春18きっぷ

〈相葉side〉



一年生が体育館に集合した。

『それでは、部活紹介をはじめます。
まずは運動部からです。』

トップバッターはサッカー部。
ユニホームを着てリフティングを始めた。
踵やつま先にボールが吸い付いてるように見える。『すげぇ~!』
体育館に拍手が沸き起こった。

次は野球部。
うちの高校ではまぁまぁ、強いみたいで地区大会などの成績を述べている。
そして、女子高生の格好をさせられたマネージャーがノリノリで投げっキスしてる。
今度はブーイングの嵐だ。

「なんだよ…あれ…汚いわ…」

そのほかにも剣道部、卓球部…

「なぁ…やっぱ、野球かサッカーかな?」

「女装するならさっきのあの人みたいな人がするべきだよね。」

「へ?」

「え?」

『次は文化部の紹介にうつります。』

時間も半分以上過ぎて、少しザワザワしてきた。

みんなあまり文化部には興味がないみたいで。

「俺、もう飽きちゃったよ…何、キョロキョロしてんの?」

「松潤、忍耐力足りないんじゃないの?」

「忍耐?」

文化部の紹介。
さっき、トイレでぶつかった可愛いあの人…
本当に来るのかな?

松潤の話だとあの人が部活紹介をするって話だ。

でも、そもそも何部なんだ?

「なぁ…卓球部とかは?最近、日本強いしさ!」

「うん…」

あの人はどこだ?


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