
『untitled』
第7章 青春18きっぷ - story Ⅱ-
【相葉side】
「うわぁ、また濃い人来たな」
俺から見たら潤も十分濃いんだけど、それを今ツッコんだらややこしいし、確実にシバかれる。
「ねぇ、誰?あの人」
2人が会話している間に少し身を乗り出してコソっと潤に話しかける。
「あー、あれは丸山先輩。ニノちゃんのファンクラブの会長」
「ニノちゃんの……」
「き…貴様、今なんて言った」
「へっ?」
地を這うような声が聞こえて目線を移すと、プルプルと顔を震わせている丸山先輩。
「にっ、ニノちゃんだとぉぉぉぉぉ!なんて可愛い呼び方で呼んでいるんだ!許可は取ったのか!許可は!」
「別にニノちゃんは何も……」
「違う違ーう!我々のだ!」
目に突き刺さりそうな距離で俺を指差してきた。
「ニノに近づくには我々のファンクラブに入るのは必須!入手した情報ではずっとニノにパソコンを教わっていると聞いたぞ!2人で過ごすなど……許せん、そんなの断じて許せーん!!!!」
「羨ましいクセに」
「なっ、なに!」
ニヤっと笑う潤に動揺する丸山先輩。
「本当は抜け駆けしたいくせに」
「うっ、うるさいっ!ファンクラブ副会長の伊野尾がちゃんと見張ってないからこうなるんだろう!何のためのファンクラブだ!」
「こっちだって二宮先輩がしつこーく相葉くんに付きまとうから迷惑してるんです!」
「違う!しつこいのはコイツだ!」
「いーえ、二宮先輩です!」
当事者を置いてきぼりにして、キスできるくらいの至近距離で言い争いをする2人。
逆に仲、良くない?
「ちょっとパソコンが出来るからって相葉くんにすり寄るんだから」
「おいっ、伊野尾!ニノちゃんに失礼だぞ!」
「だって……」
口を挟むつもりはなかったけど、ニノちゃんを悪く言うのはやっぱり許せない。
「失礼なのは貴様だ!どうせパソコンなんて真剣にやってないに決まってる」
「俺は…っ」
急にバンッと鳴り響く音に俺は言葉を止めた。
「うわぁ、また濃い人来たな」
俺から見たら潤も十分濃いんだけど、それを今ツッコんだらややこしいし、確実にシバかれる。
「ねぇ、誰?あの人」
2人が会話している間に少し身を乗り出してコソっと潤に話しかける。
「あー、あれは丸山先輩。ニノちゃんのファンクラブの会長」
「ニノちゃんの……」
「き…貴様、今なんて言った」
「へっ?」
地を這うような声が聞こえて目線を移すと、プルプルと顔を震わせている丸山先輩。
「にっ、ニノちゃんだとぉぉぉぉぉ!なんて可愛い呼び方で呼んでいるんだ!許可は取ったのか!許可は!」
「別にニノちゃんは何も……」
「違う違ーう!我々のだ!」
目に突き刺さりそうな距離で俺を指差してきた。
「ニノに近づくには我々のファンクラブに入るのは必須!入手した情報ではずっとニノにパソコンを教わっていると聞いたぞ!2人で過ごすなど……許せん、そんなの断じて許せーん!!!!」
「羨ましいクセに」
「なっ、なに!」
ニヤっと笑う潤に動揺する丸山先輩。
「本当は抜け駆けしたいくせに」
「うっ、うるさいっ!ファンクラブ副会長の伊野尾がちゃんと見張ってないからこうなるんだろう!何のためのファンクラブだ!」
「こっちだって二宮先輩がしつこーく相葉くんに付きまとうから迷惑してるんです!」
「違う!しつこいのはコイツだ!」
「いーえ、二宮先輩です!」
当事者を置いてきぼりにして、キスできるくらいの至近距離で言い争いをする2人。
逆に仲、良くない?
「ちょっとパソコンが出来るからって相葉くんにすり寄るんだから」
「おいっ、伊野尾!ニノちゃんに失礼だぞ!」
「だって……」
口を挟むつもりはなかったけど、ニノちゃんを悪く言うのはやっぱり許せない。
「失礼なのは貴様だ!どうせパソコンなんて真剣にやってないに決まってる」
「俺は…っ」
急にバンッと鳴り響く音に俺は言葉を止めた。
