
『untitled』
第7章 青春18きっぷ - story Ⅱ-
【相葉side】
「なんでだよ!いっつも俺の味方だろ?」
俺は慌ててプリントを拾い集める。
潤と一緒に過ごす中でいつの間にか伊野尾も一緒に過ごすようになっていた。
潤は邪険にしてたけど、俺は来るもの拒まず。
なんか俺にじゃれてくる姿が猫みたいで可愛いなって思ってた。
もちろん、ニノちゃんに比べたら天と地ほどの差はあるけどね。
いつもは『カッコいい』なんて褒めてくれるのに……
「相葉くんにパソコンなんて似合わない!走ってる姿の方がカッコいいに決まってる!」
「いや、似合う似合わないの問題じゃ……」
初めて声を荒げる伊野尾を見てちょっと物怖じする。
「まぁ、ファンとしては走ってる姿が見たいわな」
「当たり前でしょ!そんなの!」
「ファン?なに、それ?」
飛び交う意味不明の言葉に拾う気ゼロの潤の姿を見上げた。
「ホント、ニノちゃん以外眼中ねーのな。雅紀にはファンクラブがあるんだよ。で、伊野尾はガッチガチの雅紀ファンなの」
「雅紀ファンクラブ副会長の伊野尾でーす」
小首を傾げながら敬礼ポーズをする伊野尾。
口内がどんどん乾燥していく。
これが開いた口が塞がらないってヤツか?
「一年なのに副会長やってんの?スゲーな……ってか、引くわ」
「勝手にどーぞ。ってか俺にとっては松本くんも邪魔なんだけど、ファンの目が怖いからこれでも我慢してんだよ?」
「それはどーも」
苦笑いを浮かべながらペコっと頭を下げる潤。
あー、ヤバい……頭から煙が出そう。
「あのさ、ちょっとパニックなんだけど。潤、俺にわかりやすく教えて」
プリントを拾うのを止めて、重い腰を椅子に落とした。
「俺が手取り足取り、教えてあ・げ・る」
椅子を引っ張ってきて隣に座り、語尾を上げて嬉しそうに言われたって気分は上昇せず、寧ろ下降の一途。
「たのもー、相葉雅紀はここにいるかー!」
はぁー、また変なヤツが来た。
俺……いつ、部活に行けんの?
「なんでだよ!いっつも俺の味方だろ?」
俺は慌ててプリントを拾い集める。
潤と一緒に過ごす中でいつの間にか伊野尾も一緒に過ごすようになっていた。
潤は邪険にしてたけど、俺は来るもの拒まず。
なんか俺にじゃれてくる姿が猫みたいで可愛いなって思ってた。
もちろん、ニノちゃんに比べたら天と地ほどの差はあるけどね。
いつもは『カッコいい』なんて褒めてくれるのに……
「相葉くんにパソコンなんて似合わない!走ってる姿の方がカッコいいに決まってる!」
「いや、似合う似合わないの問題じゃ……」
初めて声を荒げる伊野尾を見てちょっと物怖じする。
「まぁ、ファンとしては走ってる姿が見たいわな」
「当たり前でしょ!そんなの!」
「ファン?なに、それ?」
飛び交う意味不明の言葉に拾う気ゼロの潤の姿を見上げた。
「ホント、ニノちゃん以外眼中ねーのな。雅紀にはファンクラブがあるんだよ。で、伊野尾はガッチガチの雅紀ファンなの」
「雅紀ファンクラブ副会長の伊野尾でーす」
小首を傾げながら敬礼ポーズをする伊野尾。
口内がどんどん乾燥していく。
これが開いた口が塞がらないってヤツか?
「一年なのに副会長やってんの?スゲーな……ってか、引くわ」
「勝手にどーぞ。ってか俺にとっては松本くんも邪魔なんだけど、ファンの目が怖いからこれでも我慢してんだよ?」
「それはどーも」
苦笑いを浮かべながらペコっと頭を下げる潤。
あー、ヤバい……頭から煙が出そう。
「あのさ、ちょっとパニックなんだけど。潤、俺にわかりやすく教えて」
プリントを拾うのを止めて、重い腰を椅子に落とした。
「俺が手取り足取り、教えてあ・げ・る」
椅子を引っ張ってきて隣に座り、語尾を上げて嬉しそうに言われたって気分は上昇せず、寧ろ下降の一途。
「たのもー、相葉雅紀はここにいるかー!」
はぁー、また変なヤツが来た。
俺……いつ、部活に行けんの?
