
『untitled』
第7章 青春18きっぷ - story Ⅱ-
【二宮side】
ガラガラと部室のドアを開ける音がする。
「はぁ…」
眼鏡野郎か…
壁にかかる時計に目をやる。
もう、30分たった…
「はぁ…」
また、ドアがガラガラと音をたてた。
今度こそ!とドアに視線を投げる。
ペタペタとサンダルを鳴らして入ってきたのは顧問の大野先生だった。
「チッ」
期待外れに思わず舌打ちがでた。
「クククっ」
笑い声して声のする方を見たら櫻井先輩がイヤな顔をして俺を見てた。
「……」
なんか言いたそうにしてるけど無視しよ。
スマホを取り出してゲームでもしようと気持ちを切り替える。
「あっ!いたた…」
櫻井先輩が急に大きな声をだした。
あ、い、と続いたら、その次は、ば、だと思って顔をあげたら、いたた…、と言った。
櫻井先輩と目が合ってしまった。
ニヤリと笑った櫻井先輩の顔。
「二宮、どうした?なんかソワソワしてるじゃん」
「別に、なにも」
絶対に分かってわざとだ。
やっぱりこの人、性格悪い!
「いつもは一番乗りなのに、今日はどうしたんだろうなぁ」
俺に話かけてるんだろうけど…
別に相葉くんなんて待ってないし…
「知りませんよ、一年なんて」
「俺は別に一年なんて、一言も言ってないけどな」
ジトっと櫻井先輩を見る。
「チッ」
「あ!お前、なに舌打ちしてんだ?」
「うるさいですよ!俺、今日は帰ろうかな」
「イチャイチャする相手いないとさみしいよな」
「はぁ?」
櫻井先輩はずっと、ニヤニヤして、俺をからかう。
ムカつく…
大野先生は船漕いでるし。
今、来たばっかじゃん、なのにもう寝てるし。
ここにいたら、櫻井先輩にずっとからかわれるだけだ。
だったら…
スマホをポッケにしまい立ち上がった。
「探しに行くの?」
「かんけーないでしょ!」
「まさか、陸上部とか…」
「え?」
「さっき、教室の方に風間くん走ってくの見たから」
そうなの?
陸上部なの?
気がついたら、小走りになってて。
どこだよ、どこにいるんだよ。
相葉くんを探しに走ってた。
ガラガラと部室のドアを開ける音がする。
「はぁ…」
眼鏡野郎か…
壁にかかる時計に目をやる。
もう、30分たった…
「はぁ…」
また、ドアがガラガラと音をたてた。
今度こそ!とドアに視線を投げる。
ペタペタとサンダルを鳴らして入ってきたのは顧問の大野先生だった。
「チッ」
期待外れに思わず舌打ちがでた。
「クククっ」
笑い声して声のする方を見たら櫻井先輩がイヤな顔をして俺を見てた。
「……」
なんか言いたそうにしてるけど無視しよ。
スマホを取り出してゲームでもしようと気持ちを切り替える。
「あっ!いたた…」
櫻井先輩が急に大きな声をだした。
あ、い、と続いたら、その次は、ば、だと思って顔をあげたら、いたた…、と言った。
櫻井先輩と目が合ってしまった。
ニヤリと笑った櫻井先輩の顔。
「二宮、どうした?なんかソワソワしてるじゃん」
「別に、なにも」
絶対に分かってわざとだ。
やっぱりこの人、性格悪い!
「いつもは一番乗りなのに、今日はどうしたんだろうなぁ」
俺に話かけてるんだろうけど…
別に相葉くんなんて待ってないし…
「知りませんよ、一年なんて」
「俺は別に一年なんて、一言も言ってないけどな」
ジトっと櫻井先輩を見る。
「チッ」
「あ!お前、なに舌打ちしてんだ?」
「うるさいですよ!俺、今日は帰ろうかな」
「イチャイチャする相手いないとさみしいよな」
「はぁ?」
櫻井先輩はずっと、ニヤニヤして、俺をからかう。
ムカつく…
大野先生は船漕いでるし。
今、来たばっかじゃん、なのにもう寝てるし。
ここにいたら、櫻井先輩にずっとからかわれるだけだ。
だったら…
スマホをポッケにしまい立ち上がった。
「探しに行くの?」
「かんけーないでしょ!」
「まさか、陸上部とか…」
「え?」
「さっき、教室の方に風間くん走ってくの見たから」
そうなの?
陸上部なの?
気がついたら、小走りになってて。
どこだよ、どこにいるんだよ。
相葉くんを探しに走ってた。
