
『untitled』
第7章 青春18きっぷ - story Ⅱ-
【相葉side】
入部テストじゃなくてホッとして『ニノちゃん先輩』って勢いで言っちゃったけど、櫻井先輩のアシスト?もあってニノちゃん先輩に俺は教えてもらえるみたい。
話す機会も出来たし、最高のスタートじゃん。
では早速……
「エクセルって何ですか?」
「はぁ?ExcelはExcelだろ?」
質問には答えてくれるけど目線はずっと画面で、指はずっと忙しなく動いている。
ちぇっ、つれないな~。
「ちゃんと教えて下さいよ~!じゃないと……」
俺は何事にもめげないのが取柄。
それに俺……気がついたんだよね。
「櫻井センパーイ」
「おいっ、ちょっと待てっ!」
「おっ、相葉くん……どうした?」
ちょうど新入部員との話を終えた櫻井先輩がこっちを向いてくれた。
「あの、ニノちゃん先輩……うぐっ!」
俺の口をニノちゃんの手が慌てて塞ぐ。
「教えてやるから櫻井先輩には言うな!わかったか」
グイッとそのまま俺を引き寄せて耳元で囁く。
やばっ、ニノちゃんの声と吐息がダイレクトに……
嬉しい反面、鼻も一緒に手で塞がれて……くっ、苦しい。
俺はコクコクと何度も頷いた。
「だっ、大丈夫ですから。櫻井先輩は新入部員への対応していてください」
「ホント?相葉くん」
「はっ、はい……」
酸素を必死に吸い込みながら返事した。
「何かあったらいつでも言えよ。ってかお前らもう、そんなに仲良くなったのか?」
「はい、もう仲良しでーす!ね?」
俺はニノちゃん先輩の肩に手を回しグイッと引き寄せた。
「心配……ないよな?」
「いっ!はっ、はい……」
貼り付けたような笑顔を櫻井先輩に見せると同時に俺の背中を摘んで捻り上げた。
「ほら、続きやるよ?相葉くん」
「はいっ」
突き刺さるようなニノちゃん先輩からの視線を感じたけど気にしませーん。
さてと……
まずはこの真っ暗な画面はどうすんだ?
入部テストじゃなくてホッとして『ニノちゃん先輩』って勢いで言っちゃったけど、櫻井先輩のアシスト?もあってニノちゃん先輩に俺は教えてもらえるみたい。
話す機会も出来たし、最高のスタートじゃん。
では早速……
「エクセルって何ですか?」
「はぁ?ExcelはExcelだろ?」
質問には答えてくれるけど目線はずっと画面で、指はずっと忙しなく動いている。
ちぇっ、つれないな~。
「ちゃんと教えて下さいよ~!じゃないと……」
俺は何事にもめげないのが取柄。
それに俺……気がついたんだよね。
「櫻井センパーイ」
「おいっ、ちょっと待てっ!」
「おっ、相葉くん……どうした?」
ちょうど新入部員との話を終えた櫻井先輩がこっちを向いてくれた。
「あの、ニノちゃん先輩……うぐっ!」
俺の口をニノちゃんの手が慌てて塞ぐ。
「教えてやるから櫻井先輩には言うな!わかったか」
グイッとそのまま俺を引き寄せて耳元で囁く。
やばっ、ニノちゃんの声と吐息がダイレクトに……
嬉しい反面、鼻も一緒に手で塞がれて……くっ、苦しい。
俺はコクコクと何度も頷いた。
「だっ、大丈夫ですから。櫻井先輩は新入部員への対応していてください」
「ホント?相葉くん」
「はっ、はい……」
酸素を必死に吸い込みながら返事した。
「何かあったらいつでも言えよ。ってかお前らもう、そんなに仲良くなったのか?」
「はい、もう仲良しでーす!ね?」
俺はニノちゃん先輩の肩に手を回しグイッと引き寄せた。
「心配……ないよな?」
「いっ!はっ、はい……」
貼り付けたような笑顔を櫻井先輩に見せると同時に俺の背中を摘んで捻り上げた。
「ほら、続きやるよ?相葉くん」
「はいっ」
突き刺さるようなニノちゃん先輩からの視線を感じたけど気にしませーん。
さてと……
まずはこの真っ暗な画面はどうすんだ?
