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二人のキセキの物語 MN

第21章 親友の二人5 潤くん



そのままそこに10分以上突っ立ってた


誰も出入りしなかったからよかったものの
傍から見たら 俺は間違いなく怪しいヤツで
まるで 住人の誰かに一方的に想いを寄せる
ストーカーみたいに見えるんだろうな


どうしよう
いや、やるべきことは決まってる
だけど やっぱり
いや、何の為にここまで来たんだよ
それは分かってる。
でもさ、・・・


一人で何周もした後に、
漸く勇気を振り絞り、インターホンの横
テンキーに指を伸ばしたその時


だしぬけに 上着のポケットの中
LINEの着信音が鳴りはじめた




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