
二人のキセキの物語 MN
第21章 親友の二人5 潤くん
考えれば考える程
“ そんな都合の良い事あるワケないだろ! ”
心の声が盛大にツッコむ
だけど、それなら、どうすればいい?
このまま何日も過ごすなんて 絶対ダメに決まってる
居ても立っても居られなくなった俺は
気が付いたら 車を吉祥寺に向けて走らせていた
ニノが借りてるって言った駐車場は
今日も空いてたから
無断でそこに停めさせてもらう
さぁ、問題はここからだ
オートロックエントランスを ニノに開けてもらわなくちゃいけない
入り口で ニノの部屋番号を押そうとして躊躇う
ここまで来て まだ
いや、ここまで来たからこそ
拒絶されるのが怖くて 勇気が出ないんだ
