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先生の秘密

第3章 ◎VS

和樹が、和樹が怖い。
こんな和樹は初めてで、あたしはオロオロする。
「…何やってんのお前」
あまりにも怖い和樹にあたしは半泣きになる。
「なにって………」
「補習ってなんだよ!自覚あんのかお前!」
「かずき……。ごめんなさい」
「ごめんじゃねーよ!もし何かあったらどーすんだよ!お前には15年前のことがあるから…。」
「ごめんなさい……っ、ぅう…」
「それに、早瀬と2人きりってなんだよ。明らかおかしいだろ。万が一…襲われたりしたら…」
「………………ごめ…ん」
和樹はあたしの肩に入れていた手の力を弱めて、あたしの後頭部に手を入れて和樹の胸に引き寄せられた。

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