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「和樹と何かあったの？」
和樹と距離を置き始めてから１週間。
さすがに奈々も感づいたみたいで。
「ううんっ。別に普通だよ？」
「…そう。」
本当は奈々も気づいてると思う。
ちゃんと本当のこと言わなくてごめんね…。
紙ヒコーキで遊んでいるクラスの男子たち。
その中にはいつもと変わらず笑っている和樹の姿。
「あっ！」
１人の男子が飛ばした紙ヒコーキがあたしたちの方に飛んでくる。
「悪い野崎～」
あたしの足元に落ちたそれをあたしは拾う。
拾いにきたのは和樹で。
あたしが差し出すと、目も合わさずに
「さんきゅ」
それだけ言って集団に戻っていった。
どうしてこんなに寂しいんだろう…。