
妖魔の憂鬱
第6章 置いてかないで!
理性を飛ばして制御が出来ず、一気に孕ませ続けた社。完全体の淫魔は、年齢も性別も変えて採取と発射を繰り返すことが出来る。
この3日の間で、社が孕ませた母体数は数十人。その中に魔力を受け継いだ子が2体有った。2体の子は、この母胎樹に人知れず転送され、無事に母胎樹の中で育っている。
母胎樹から離れて性を受ける迄に、子の成長に必要な精気…ソレが今正に、社の体から吸いとられている。
通常の2倍のスピードで精気を吸収され続けた社は、完全体で有り続けられずに…布を1枚体に巻いただけの大男の姿に成り下がった。弱り続ける社…このままでは、いずれ近い内に消えるだろう。
社が消えれば、そこからの精気が供給されなくなり母胎樹はやがて枯れる。枯れた母胎樹の中の子は、言わば未熟児と成るだろう…。未熟な妖怪…つまり半妖と呼ばれる者と成る。
半妖とは、人として見ては異形そのもの…。しかし魔力は産まれ出でる為に、使い果たす者が殆どだ。人でも、人成らざる者でもない…それはまるで人間の様に、自らの存在意義を自問自答し続けなければ成らない哀れな生き物。
其れ故…無駄に回りを荒らし回る存在にも成りかねない。長の目に触れ、気に食わぬ様なら…簡単に処分される事もしばしば有るのだ。
この3日の間で、社が孕ませた母体数は数十人。その中に魔力を受け継いだ子が2体有った。2体の子は、この母胎樹に人知れず転送され、無事に母胎樹の中で育っている。
母胎樹から離れて性を受ける迄に、子の成長に必要な精気…ソレが今正に、社の体から吸いとられている。
通常の2倍のスピードで精気を吸収され続けた社は、完全体で有り続けられずに…布を1枚体に巻いただけの大男の姿に成り下がった。弱り続ける社…このままでは、いずれ近い内に消えるだろう。
社が消えれば、そこからの精気が供給されなくなり母胎樹はやがて枯れる。枯れた母胎樹の中の子は、言わば未熟児と成るだろう…。未熟な妖怪…つまり半妖と呼ばれる者と成る。
半妖とは、人として見ては異形そのもの…。しかし魔力は産まれ出でる為に、使い果たす者が殆どだ。人でも、人成らざる者でもない…それはまるで人間の様に、自らの存在意義を自問自答し続けなければ成らない哀れな生き物。
其れ故…無駄に回りを荒らし回る存在にも成りかねない。長の目に触れ、気に食わぬ様なら…簡単に処分される事もしばしば有るのだ。
