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Our Destination

第7章 初めての夜、新しい朝

翌朝8時
目が覚めると寝るときに真希と抱きしめあったままの体勢だった

「ほんとに真希と付き合うことになってエッチしちゃったんだ」
昨日のことが夢とは思わないけど、改めて真希のベッドで二人とも裸で朝を迎えた事実を見て、嬉しさに近い感情がこみ上げてくる

真希を起こさないようにベッドをでて、明るくなった外を見つめる
いつもと変わらない朝なのに、なにか変わって見えた
女の子と付き合うことになって同性を好きになる感情を知って、今まで毛嫌いしてた快楽をこの人となら感じてもいいと思えた

今まではあの人や姉の呪縛に縛られてたのかもしれないけど、今は違う
だって私には側にいてくれる人がいるから

「愛花…、おはよ…!」
考え事をしてたら、後ろから真希に抱きしめられてた
「あっ…真希、おはよ!」
「愛花、ここでなにしてたの…?」
「天気いいから外見てたの…」
「そうなんだ!」
「今まで辛いこともあったけど、真希がいてくれるからこれからの私の人生は晴れかなーなんて思ってね!」
「そんなこと思ってくれてるんだ、ありがとね、愛花…」
「うん…!好きだよ、真希!」
「私も好きだよ!愛花!」

過去のことは消えないけど、真希となら楽しい日々が過ごせそうな気がする
私の大切な恋人とこれから笑っていられるように

このあとバイトのために家に戻る昼過ぎギリギリまで愛し合ったのはまた別の話

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