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Women's Services~どんな依頼もお受けします~

第16章 神聖なる医療現場で

「如月さんの描いていた妄想と
違っていたら言ってください」


如月さんが乗る診察台を倒し
僕は傍らに置かれた椅子に座り
いつもと同じ診察のスタイルを再現した。


そして一応、器具を手に取る。


本来の診察であれば
“お口を開けてください”と
患者さんに促すところだが……


「んッ……」


僕から唇を重ねてみた。


抵抗を見せないということは
如月さんの妄想の中で
このキスは正解なんだろう。

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