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Deep Night《R18版》

第5章 Dog


「すいません!もしかしたら勘づかれました!」

職場に戻るなり深く頭を下げて上司達に謝る男はミヨコの条件について話した。

「しくじったな」

上司は頭を掻いて渋る。

「身バレすんなってあれほど言っただろうが」

「はい!すいません!」

「まぁ店側も女に警戒させてんだろうし真面目に仕事してりゃバレるわ」

「いえ、その子が賢い子だったんです。でもその代わりに情報が入ります。先輩の掴んだ情報と一致する情報も取れました。確実な話ではないのであくまで噂程度の情報ですが」

ミヨコから聞いた話を先輩である男に伝えると口許に手を当てて独り言を漏らす。

「あの日から1ヶ月で乗り込めると踏んでたがまだ早いか……アイツになんて言うべきか」

「あの、先輩?」

「上と掛け合ってみるからお前はそのまま情報を取って来い」

「はい!」

どこかに電話を掛けながら急いで職場を出て行く。その後姿に頭を下げながら男は情報を資料に纏めた。

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