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照れるミヨコを本心から可愛いと思う男は仕事を優先させるべく話を切り出す。

「それで、ミヨコちゃんは後がないって話だけどその基準を決めてるのは誰なのかな。僕が掛け合って残れるようにしてあげるよ」

「そんなの…無理に決まってるよ」

「店員さんに言えば何とかならない？」

「ならないよ。もう決まったことだし……」

「具体的に聞くけど、残れなくなるとどうなっちゃうの？」

「知らない、けど噂じゃ自分の臓器が売られるって聞いた」

「え？」

「妊娠してれば子供を生むまで生かしてもらえるらしいけどあたし達はピル飲まされてるし運がないと無理なの。それに妊娠したからって子供産んで戻ってこれるかどうか分からない。戻ってきた子は見たこと無いし」

「そっか……」

これ以上の情報は誰に聞いても分からないままだと判断した男はここで行詰ったと悟る。