
Deep Night《R18版》
第5章 Dog
二度目の来店は最初よりは幾分楽だった。
未だに臭いには慣れそうにないのか男は口元に手を当てがいながらニーナのことを訪ねた。
「え?217番?」
「はい、この前は悪い事をしたなと思って」
「あ、あぁ気にしないで下さい。いつものことですから。本日はいかがなさいます?」
「お任せで」
どうでもよさそうに他の女の子を勧めて来た店員に男は適当に選んだ。
平凡な顔立ちの少女を指差す。
「あ、その子は」
苦笑いしながらファイルの中の写真を抜いた。
「え、この子も無理なんですか?」
「いえ、無理ってことはないんですけど……」
「じゃあこの子でいいですよ」
何か怪しいと直感的に思った男はその少女を指名したが店員は困った顔で他の少女を勧めて来る。
