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Deep Night《R18版》

第2章 No.217

「ニーナ、起きて」と身体を揺さぶられ真っ暗な意識が少しずつ覚醒し始める。

「んん」

「ほら、早くしないとまた食いっぱぐれるよ」

「……餌?」

「そうだよ、早く食べな」

あの男がいつ帰ったのか、いつ自分がここに戻ってきたのか覚えてないニーナはただ餌の時間まで寝てたことだけを理解した。

相当な時間が経ってると気付いたのは1日1回の食事の時間は仕事が終わってすぐの筈だった。だからこうして食事の時間を迎えたということは1回逃しているということだった。

長い時間をあの男と一緒に居て頭が痛むほど寝ていたニーナは丸1日仕事をしてない。

その証拠に「217番は抜きだ」とあの意地悪い男がざまぁみろとせせら笑いながらニーナの食事である餌を取り上げた。

「餌ください」

「昨日仕事してねぇのに食えると思うな」

「……はぁい」

ここで逆らうほどニーナはバカではなかった。現に逆らえば痛い思いをすると理解していたからだ。

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