
ただ今嫉妬宮発動中!
第3章 嫉妬宮その2~N×J×S★続きの章★
S「和、待って!ちょっといい?」
N「なんですか?」
オレは、食べかけていた途中のお弁当を
又、食べ始めた。
もう、話は終わったでしょ?
と言わんばかりに、モグモグ食べるオレに。
S「ひとつ聞いていいかな?」
翔も、また座り直してこっちを見ている。
N「はい?」
S「その……オレの事、どう思ってる?」
翔が又頭をポリポリ掻きながら、
言いにくそうに聞いてきた。
……どうって。
「邪魔者」
としかオレの中では見てませんけど??
じゃあ……
一応。
予防線でも張っときますかね?
箸をカタンと置いて。
また、きちんと翔を真っ直ぐに見る。
N「最初にオレ……言ってなかったかも知れないけど
ずっと大事に想ってる人いますよ?」
S「ぅえっ!?」
翔がめちゃくちゃ驚いた顔してる。
百面相だな。
マジで。
S「ウソ……そうなの?」
N「はい」
S「えっ?えっ?でも、付き合ってる彼女いない
って言ってたよね?……えっ?」
……付き合ってる彼女はね。
いませんよ?
それ、本当だから。
N「まぁ…はい」
S「えっ?ごめん、じゃあ、なんでオレと
付き合ってみる?なんて……さっき……」
翔が混乱しちゃってるみたいだ。
そりゃそうだ。
N「オレの事気になってるみたいだから??」
フフッって笑って翔を見る。
S「……やっぱり、不思議な人だね……」
N「え?」
S「オレ……益々和の事知りたくなったよ」
N「……」
S「大事な人って……」
N「それ、気になります?」
S「……はい」
N「フフフフッ……教えないよ」
口に手を当てながらクスクス笑うオレを
翔はポカンとしながら見ていた。
S「……やっぱ可愛い!」
