
ただ今嫉妬宮発動中!
第3章 嫉妬宮その2~N×J×S★続きの章★
S「えっ!?ウソっ?本当にぃ?
付き合うって…えっ?えっ?」
翔が、ガタンと立ち上がる音が響く。
オレは、机に肘を付いて両手を顎に
乗っけて微笑んだ。
翔の顔に、ニッ~コリと。
N「ひとつ条件がありますけど?」
これはオレの一番の本当の目的ですよ?
……よく聞いとけよ?
S「なにっ?何?」
翔が机に手を付いて身を乗り出してきた。
N「潤に、今後一切、関わらないでくれません?」
これ、絶対ね?
いい人なんでしょ?あんた。
潤が言うには、ね?
S「潤に関わらない……?」
ぼそっと呟く翔。
唇に指を折り曲げて、当てながら
なんか必死に考えてる様子……
ここで無理なら無理で、言ってもらって全然
OKですよ?
N「だって、潤の友達と付き合うなんて、
オレには出来ないよ」
ちょっと、罰の悪そうな顔をしてみせる。
S「うん……そぅ…だよね…」
なに?悩んでんの?
まぁ、そりゃ悩むよな。
自分の友達の兄貴と、どうこうなろうと
してるわけだし?
しかも、オレら男同士な。
……本当。よくわかんない奴。
しばらくして、翔が
S「潤を裏切らせるような事、
和にさせようとしてごめん……」
…………へぇ。
本当にいい人なんだ。
あっそ。
なら、オレは靡かないだけの話よ?
N「そっ。じゃあ、なかった事にしましょ?」
クスッと笑うオレを、呆然と見ている翔。
所詮、オレが気になるって言っても
その程度だったのよ?
でも。
こういう奴を世間一般的に、
優しい人って言うのかもね?
オレには、理解しがたい思考に。
全然、共感はし難いけどね。
