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ただ今嫉妬宮発動中!

第3章 嫉妬宮その2~N×J×S★続きの章★




N「はっ?」




まさかの、こいつからの告白に




それしか言えないオレに。




翔は、目の前で「いやぁ……」って
恥ずかしそうに、頭を掻いてる仕草をしてる。



……ちょっと待って?



オレ。



何で、この前会ったばっかの奴に。



こんな所で告白なんかされてんのよ?



潤につきまとうから、さっさと潤の周りから
消えてもらおうって思ってたんですけど……



なんせ、予想外のこいつからの告白に。



正直。



演技もすっかり忘れちまって、



完全に鳩が豆鉄砲くらったような顔してるはず。




S「……あぁ、ごめん。和、びっくりしたね?」




翔が、向かい側から今度は謝まっている。




N「うん……」 



S「……分かんないだ」



N「……」


S「潤の事も可愛いって思うんだけど……
 あんたを初めて見た時から。
 ……あんたに惹かれるんだ……よ」





N「……ねぇ、だからお前そっちの人なの?」





そう言ってる翔に、初めて会った時にも
聞いた事をもう一度聞いてみる。



S「……違うと思う?」



首を傾げながら、自分に疑問系か??



この前とは、違う答えが返ってきたな。



……じゃあ、どういう事なんだよ?



N「疑問系?」



S「……いや、本当に。オレ、ずっと女の子
 好きだったし。本人に言っていいのか、
 分からないけど……あんたにとにかく
 惹かれるんだよ……」



N「……ふぅん」





つまり、好きかどうかは自分でも分からないけど
オレの事が、気になってる。
……訳ね?



信じられねぇな。



こいつから、まさか告白なんて。



……まぁ、男に告白されんのも初めてじゃない
んだけどさ?



なんせ、オレ自体がそもそも潤以外に、全く
興味がないから。


今までも、色んな奴に告われてきたけど。
その都度。
「ごめんなさい」 
って丁寧に断ってきていた。


得意の演技で……ね?



当たり障りなく、断る時にも「いい人」を
ちゃんと演じてさ。

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