
ただ今嫉妬宮発動中!
第3章 嫉妬宮その2~N×J×S★続きの章★
昼休み。
オレは、朝、翔に指定された場所に弁当を
持って一人向かった。
そこは、今は使われてない旧校舎の理科室。
鍵は、いつも開いてるらしい。
……だけど。
…………何なの?
此処?
こんな、カビ臭い辺鄙な場所で昼メシ
食ってんのかよ……
……あり得ねぇ
オレの潤によくこんな所で食事させんな。
おい……
なんて思ってると。
N「和!来てくれた。本当に!」
…………だから。
お前のその無駄にキラキラ感溢れる
笑顔……って何なの?
カビ臭い教室も、お前のその爽やかさで
一気に消臭された気になるわ。
N「……約束は守りますよ?フフ」
S「此処、来んの初めて?」
N「まぁ……普通は来ないでしょ?こんな所」
S「ハハハッ!なぁ?オレと潤が見つけたんだ
ぜ?スゲーとこだろ?」
……オレと潤……
こいつから出た
その何気ないワードに。
また、黒い感情が心の底で、芽生える。
……。
S「絶対、誰も来ない」
そういう、こいつは何故か
言いながら、フッと一瞬真面目な顔をした。
N「ふぅーん……そうでしょうね……」
オレは、今は使われてない黒板前の席まで
行って座った。
向かい側に、翔が座る。
……二人きりの変な空間だな。
なんて、ちょっと思いながら演技中だって
思い出すオレ。
N「とりあえず食べよっか?」
オレも、無駄にこいつにニッコリ微笑んで
お弁当を広げた。
