
ただ今嫉妬宮発動中!
第3章 嫉妬宮その2~N×J×S★続きの章★
なんか、こいつ……
急に、テンション上がったな……
S「本当に?いいの?オレ、いっつも潤と
食べてる場所あんの。そこ、行こ?」
…………潤と食べてる場所?
どこだよ?
確かに、最初高校入学した頃。
潤と科の違うオレ達は、お昼も一緒に
とってたけど。
ある頃を境に、潤が「終わらない課題」やれ
「先生になんか、頼まれ物してる」とか
何とかかんとか、言いながら断り続ける日が続いたもんだから、次第に
お昼は、潤の所に行かなくなったオレ……
今、思えば。
こいつと、食ってたからだって。
今、気付かされたよ?
………………。
オレがそんな事を思いながら。
少し黙っていたら
S「潤いないけど、今日は楽しみだわ!」
ものっ凄い笑顔で、オレにそう言ってる翔。
こいつの……
無駄にこの爽やかな笑顔。
潤にも、いつも向けてるって思えば。
ある意味、この笑顔の破壊力にオレは。
潤が洗脳されてんじゃねぇか?
なんて考えてしまう。
現に。
潤は、こいつに出会ってから変わったから。
こいつが。
脅威にさえ感じてしまう自分に。
怯みそうになったけど。
オレだって負けてない。
お前なんかより、ずっと潤と長い時間過ごして
いるんだから。
潤がもしこいつに……洗脳されてるんなら、
早く、それ。
解いてあげなきゃね?
その為にも、こいつと仲良く昼メシタイムも。
少々、我慢して……
こいつをもうちょっと良く知って。
早く潤から離れてもらうように……
オレが仕掛けていかなきゃいけないからね?
オレも負けないくらいの演技の笑顔で。
こう返してやった。
N「フフッ……オレも、楽しみにしてますね?」
って……上目遣いでニッコリ微笑んで。
