
ただ今嫉妬宮発動中!
第3章 嫉妬宮その2~N×J×S★続きの章★
自分のクラスに行く前に、潤のクラスに
立ち寄ったオレ。
……居ねぇな。
翔の姿を探すオレの目には、奴は映されない。
なんだ……まだかよ。
なんて、思いながら後ろの扉から
教室の中を覗いていたら急に、
背後から
S「和っ」
つってデカイ声で呼ばれた。
振り返ると、朝から爽やかさ満点の
あいつがニコニコ顔で「今来ました」
状態で立っていた。
鞄とサッカーボールを手に持っている。
N「あっ、おはよ。ちょっといい?」
オレは、例のごとく。
潤の良い兄貴を演じる。
廊下の端に行くよう、
手の平ひっくり返して
クイクイっと人差し指で誘った。
翔は「?あれ?潤は?そういえば……」
やっと、気付いたか……
遅いですね?
N「今日は、頭痛で休むって……担任に伝えて
くれますか?」
オレがそう話すと
S「マジ?大丈夫?」
心配そうに顔を曇らせる翔。
……イケメンはどんな顔でもイケメンだな……
なんて、どうでもいい事を考えていたら
S「んじゃ今日さ、見舞い行ったら迷惑かな?」
なんて事、唐突に言ってきやがった。
N「はっ?家に?」
…………あっ。
思わず、素が出ちまった……
S「あぁ……やっぱ、具合悪いのに急に迷惑
だよな?LINE入れてみるよ?」
ハハハって笑ってますけど……
……LINE?
いつの間に、交換なんかしてんだよ?
オレは聞いてねぇし。
