
ただ今嫉妬宮発動中!
第3章 嫉妬宮その2~N×J×S★続きの章★
潤 side
酷く頭痛がするのに気付いて目が覚めた朝。
隣を見れば、まだ眠ってる和がいた。
眠ってる和の寝顔は。
昔から変わらないあどけない寝顔で……
毎朝変わらずに見てる、この綺麗な顔を。
今朝は、違う感情で眺めていた。
昨日の出来事を思い出せば、又頭がガンガン
してきた。
……学校、休もうかな。
また、和に背中を向けて目を閉じた。
オレが動いたと同時に、和の体もモゾモゾと
動いて。
「うーんっ……」と寝ぼけながら
オレの背中に抱き枕を抱くような形で
しがみついてきた。
オレは、その温もりを無視しながら
寝たふりをした。
ガンガンする頭に……
嫌でも、昨日の記憶が蘇ってくる。
……翔君は巻き込まないで欲しい。
と頼むオレの意志は和には、全く届かなかった。
「関わるな」
なんて……
なんで、和が決めるの?
後ろに感じる、いつも当たり前にあるその温もりが
今日はとても、堪えられなく感じてしまう。
背中に回された和の腕を、振りほどきたい感覚に
なってしまう。
……早く起きて学校行ってくれないかな。
そんな事を思っていたら、
上に置いてある目覚まし時計が
いつもの五月蝿い音を鳴らした。
N「うっ……うん……」
和が後ろでモゾッと動いて。
回されていた腕がほどかれた。
