
ただ今嫉妬宮発動中!
第3章 嫉妬宮その2~N×J×S★続きの章★
和 side
放課後。
靴箱の所で、潤を待っていた。
「ニノ~またなぁ」
「バイ~」
クラスの連中が、通り過ぎて行く中。
サッカーのユニフォームを着て
バタバタと、走ってくる奴が見えた。
そいつと、目がばっちり合ったオレ。
N「さっきはどうも♪」
靴箱に寄っ掛かりながら、オレは
横向きのまま翔に、ペコリと頭を下げた。
ニッコリ笑顔で……ね?
……あくまでも、社交辞令。
潤の双子の兄として、振る舞う。
完璧な演技中。
S「和!潤待ち?」
軽いな。
おい。
すっかり、オレにも馴染んでやがる。
まぁ、最初からだったけどな。
こいつは。
N「うん、まだですかね?」
S「うーん、帰る準備はしてたけどな?
もう、来るんじゃね?」
N「……どうも」
………………………………。
なんなのよ?
靴、履いたんならさっさと行けよ?
目を逸らしたオレを、何故かまだ
そこに突っ立ったまんまの翔に。
N「……なに?」
って、一応、演技中の笑顔なまんま。
上目遣いで翔を見た。
S「……あ、いや、あのさ。
今度、家遊びに行ってもいっかなぁって?
ゲーム好きなんでしょ?
オレも、すげぇやるし!」
…………………………。
そうなの?
ってか、オレのゲーム情報は潤からか。
N「潤はしないよ?」
S「潤?知ってるよ?オレ、あんたと
したいんだけど、もう友達だろ?ダメ?」
………………………………。
なに、こいつ。
マジで、言ってんの?
……いや、待てよ。
いい機会かもな?
潤の事もあるし……
家なら、ホームだしな?
あんたはアウェイだけどね?
オレの潤にちょっかい出せないように
釘でも刺してあげましょうかね?
N「いいですよ?次の休みでもいつでもどうぞ?」
あくまで、これも演技中。
オレは、そうニッコリ笑って言ってあげた。
