
ただ今嫉妬宮発動中!
第3章 嫉妬宮その2~N×J×S★続きの章★
まず、あんたが男に興味があろうがなかろうが
オレにとっては、潤に興味があるのかないのか
のほうが重要なのよ?
ハハハッってずっと笑ってる、こいつからは
何にも伝わってこねぇし。
すると、翔がオレに
S「和は?和もいないの?付き合ってる
奴とか?」
って聞いてきた。
……って。
その前に今、「も」って言った?
「和も」って……
N「オレ?居ないけど……も、って潤にも
聞いた?それ?」
翔に上目遣いで尋ねた。
S「あっ、潤もいないんだよな!」
振り返って潤に話し掛ける翔。
…………やっぱり。
N「オレら、ずっと居ないよ。そんなの、ねぇ?
潤?」
潤を見ながら言った。
S「ウソつくなよ~モテてただろ?絶対!!
潤ちゃんもさぁ……朝から気付いてたん
だけど……フッフッフッ
お兄さんの前で言ってもいいのかなぁ?」
何やら愉しそうに、
翔が潤の首筋を指差して。
S「これ♡何?」
って……
あぁ、気付いてたのか。
って……オレの印。
潤は、オレのもんって印。
敢えて、制服のシャツから覗く判る所に
つけたものよ?
気付いて頂けましたか。
J「あっ……」
潤が可愛い反応を目の前で見せた。
色白の潤の顔は真っ赤になっていくのが分かる。
S「彼女、いるんでしょ?本当は♡ハハハッ
あー羨ましい!ねっ?お兄さん?」
N「そうだね。潤、いたんだ。そんな子。」
オレは、ニッ~コリ笑って
潤の顔を覗きこんだ。
潤は、「違う」なんてオロオロ言ってたけど
薄くなったら、又付けてあげるからね?
なんて心の中で思いながら
オレは、
とりあえず、「目的」を遂行させて
N「じゃあまたね」
って、ふたりに
ひらひらと手を振って
自分の教室に歩き出した。
すれ違い様に、翔に聞こえないように
N「また家で」
って残して。
