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ただ今嫉妬宮発動中!

第2章 嫉妬宮その2~N×J



潤は、その大きな目を見開いたまま
まだそのまま固まっていた。


N「フフフッ、冗談!」


潤の両頬を、ふんわりと優しく両手で
包んで。


オレは、言った。



N「さすがに……ねぇ?
 この年で犯罪者にはなりたくないから」



オレは、笑いながら潤に「ねぇ?」と
相づちを求めた。



潤は、動かない。



N「そんな奴いたらさ?
 潤取られちゃうくらいなら、
 言ってるけど……
 
 オレが本当に死んじゃうよ?」



J「………………」



上半身、裸の綺麗な潤がオレを見つめている。



何も言えない?



潤の濡れたままの髪を、オレは指で
クルクルしながら潤の、その綺麗な黒目を
見つめた。



やがて、黙ったままの潤がようやく
一言口を開いた。



J「……和、狡いよ。」


N「はっ?」


J「オレをそうやって……何にも出来ないように
 仕向けて……」


N「当たり前でしょ?」


今まで聞いた事のなかった潤の言葉。
オレは、それを
遮るように
即効で返した。



N「お前はオレのものだから」



J「……………………」



N「産まれた時から……ね?」



潤の髪から首に腕を回して、抱き締めた。



そうして耳元で一言、囁く。





N「オレはお前を絶対誰にも渡さない」





潤の耳朶を、わざと甘噛みしてペロリと舐めた。


 


N「愛してる……潤」



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