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ただ今嫉妬宮発動中!

第2章 嫉妬宮その2~N×J



J「んっ……ぅんっん……」

 
潤の唇を抉じ開けるように、舌を差し込む
オレに、いつもは素直にその舌を
絡めてくるのに……


潤はオレの舌から逃げるように、避けて……
なかなか絡まない舌に。


オレは苛立ちを隠せなくなって。


一度唇を離して、潤を至近距離で睨み付けた。

 


N「……応えろよ」




オレの言葉にただ、ただ無言のまま
オレを見ている潤は……



今まで見た事もない、なんらかの意思を感じる。



N「……お前……」



薄く目を細めて



オレは。



そのまま潤の身体から離れた。




潤も、自分の身体を一旦起こしてから
もう一度オレを真っ直ぐ見た。





潤んだ瞳が、オレに何か伝えようとしている。







N「……………………オレを裏切れるの?」









J「…………」






N「………………」








 
J「……オレは……」





何か言いかけた潤に。





オレは、急に怖くなった。






N「黙れよ」




J「和……」





N「うるさいっ!!」



 

潤が何か言おうとしているのを一切聴きたくなくて


 

耳を両手で強く塞いで俯いたオレに。






潤は。


   



N「和……泣かないでよ」



    

って。





包み込むように、オレの身体を抱き締めてくれた。








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