
ただ今嫉妬宮発動中!
第2章 嫉妬宮その2~N×J
4月が過ぎ、5月、6月……と一学期が
目まぐるしく過ぎていく。
オレはクラスが違う潤の元に、ちょいちょい
顔を出しに行っていた。
最初は、科が違うオレが潤のクラスに
混じっているのは、違和感があったけど
友達のいない、潤を気にする奴らは
誰もいなくて。
休み時間の度に、オレが行っても
全然普通になっていった。
潤も、オレが遅い時には自分から離れた
オレの教室に来て、廊下側から伺うように
見ていた。
オレの周りには新しく出来た、友達が
二、三人いつもいたもんだから、
潤が自分から、声を掛けてくるような事は
なかったんだ。
そんな潤の様子に、オレはわざと友達を
羽交い締めしたりふざけて遊んでる
様子を見せ付けるようにした。
潤に嫉妬の気持ちを、持たせるようにね。
わざと、分かってやるオレ。
性格悪りぃなんて、自分でも気付いてるよ?
何でかって?
そりゃ、その昼間、受けた嫉妬の刺激が
上手い材料になってさ。
その夜の、セックスが最高に良いやつに
なるからよ?
……潤をたっぷり可愛がる為の
オレの優しさからなのよ?
フフフッ
さも、今気付いたかのようにオレは
廊下に立ったまんま、声を掛けれないでいる
潤の所に向かう。
目が合った瞬間、嫉妬していた潤の目の色が
ほんの瞬間だけ垣間見れたけど。
潤はその綺麗な顔に、精一杯笑顔を浮かべる。
……可愛い。
オレだけの潤……
そうやって、ずっとお前はオレだけに
縛られてればいいんだ。
