
ただ今嫉妬宮発動中!
第2章 嫉妬宮その2~N×J
高校生活は、潤とは科が違いクラスも
初めて別れた。
……まぁ、学校生活では心配はなかったけどね。
オレの潤にちょっかい出すような、うざい
女供ここにはいないしね。
小学生の時のあの、みーちゃんの一件以来、
潤は、すっかり人間不審になっていた。
……オレがそう、仕向けた事だけどね。
だって潤にはオレだけいればいいから。
J「和……休み時間はうちのクラスに顔
出してくれる?」
そう、オレにおずおずと頼んでくる
潤がとてつもなく可愛かった。
N「分かった。潤もオレのクラスに来なよ?」
そう言ってオレは、
いつの間にか抜かされた
身長差のある潤の顔を少し下から
見上げて微笑んでやった。
安心したように、潤もにっこりと笑う。
綺麗なその笑顔は、オレだけのもの。
N「じゃあね」
軽く手を挙げて靴箱の所で、別れた。
潤も、
J「うん、バイバイ。また後で」
と、真っ直ぐ階段を上がって行った。
オレは、その後ろ姿が、消えて見えなくなるまで
ずっと見つめていた。
