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ただ今嫉妬宮発動中!

第2章 嫉妬宮その2~N×J



怒りと悔しさから流れる涙さえも、オレには
本当に綺麗に見えた。


なんだか分からなかったけど、そんな逆上して
オレを抑えつける潤に、妙に身体が熱くなるのを
感じる自分がいた。


J「和っ!あやまれよ……
 ウッ、ウウッ……ヒック……」


泣いてる潤を無言で、ただ抵抗もせずに
見つめていたオレは。


こうやっている間も、潤の潤んだ目に映る
オレだけが見えて、安心する感覚も覚えた。


潤にはオレしか見えてない。


それでいいんですよ?


他の誰かを映さないで、しっかりオレだけを
見てればいいのよ。



……。




抵抗しない、オレに痺れを切らしたのか
潤は力を緩めた。



その一瞬の隙を狙って、オレは潤を掴んで
そのままフローリングに、ぐるんと
抑え付けた。
さっきとは逆の体勢になったオレは
上から潤に、真っ直ぐの視線を突き付けた。


普段のオレの力からは、想像出来ないような
力で泣いてる潤を抑え付けた。


潤も、余りに突然のオレの行動にビックリした
ようで、その大きな潤んだ綺麗な目を
もっと拡げて下から見上げていた。



ジッと、潤の目を覗き込めば、その綺麗な目には
オレだけしか映っていない。



それを確かめたあと。
  


少し半開きの潤の唇に、オレは自分の唇を
そのまま重ねた。


強く上から押し付けるように。


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