
ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵
第3章 伯爵と通り魔
それにしても…通り魔とは穏やかではない…
「通り魔――――…怖いですね」
「ええ…ここを抜けると高級住宅街になるが――――…そこで何件かね…小学生や中学生の女子ばかり狙った犯行でね…
最近はどんどん手口もエスカレートしていっているらしく…先週は小学3年の女子か制服を切られたって…」
「弱い立場の女の子…それも小学生を狙うなんて…酷いです」
私はテディベアを抱き締めたまま怒りがこみ上げてくる
「…早く捕まればいいが…この辺の子供たちはビクビクしているよ…私の孫も怖がっているよ――――…だから、お嬢さんも気を付けるんだよ?」
オーナーは私の頭をポンポンと優しく手を置くと微笑んだ
