
ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵
第1章 伯爵様は…
車を降り、大きな扉の横の小さな扉から中に入ると――――…
異世界に迷いこんでしまったと…泣きたくなってきた!
「有森様、こちらです!この屋敷無駄に広いので最初のうちは迷子になるかもしれませんね!でも大丈夫!有森様の位置はしっかり把握しておりますので!ご安心を!それと、荷物は、お部屋に運びますので」
――――?ん?何で?場所が…?
「ハッ!いつの間に、私にGPS着けたのよ!」
「やだなぁ~!出会って直ぐにですよ~」
笑顔で怖いこと言うなよ~!ピノ彦君!
「しかし…有森様は何歳でございまさか?随分…お若く見えますが…」
はあ――――…だよね…
自覚してはいたけど…子供に言われると…いよいよシャレにならなくなってきた…
「25歳です――――…子供に見えますよね?」
「25!…それは――――…成長…中ですか?」
「いや、もう成長は止まってますよ!やっぱり身長が150センチってのも大きな要因ですよね…見ため小学生ですから」
「――――…グッジョブ!だと思います!」
「は?なにが?!」
