
ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵
第2章 伯爵と迷子の子犬
「――――…ハグ…だけですか?」
ピノ彦君の目はあからさまに私とアレキサンダーの情事を疑っている…
「///ハ…ハグ――――…だけです…」
私は 脱がされたワンピースドレスを慌てて着るが…着るのにもたつく…
「も~…まだ、このドレス着なれませんか?」
見かねたピノ彦君が着るのを手伝ってくれる
その手は――――暖かく…アレキサンダーの手の冷たさが…異常だったのだと感じた
「///ねぇ…ピノ彦君――――…アレクは本当に【吸血鬼】なの?凄く――――…冷たかったから…手とか体とか…」
ピクッとピノ彦君の手が止まる――――…
ウエスト部分の編み上げを器用に結んでいたが…その手はゆっくりとなり…顔は少し悲しそうだった…
