
ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵
第1章 伯爵様は…
「ピノ彦――――…」
私の指の血を舐めたアレキサンダーはピノ彦君を呼びつける…
「ご…ご主人様?表に、車を準備させますか?」
「いや――――…ピノ彦、お赤飯を炊いてくれ…今日はすみれの歓迎会だ――――――――――――!」
「え――――――――――――――!」
私はアレキサンダーから距離を取り二人の訳のわからない会話に絶叫した!!
「か、歓迎会!?え?な…なぜに!?」
「何故にって――――…処女のすみれを返すわけないだろ?」
「///きゃぁぁぁぁぁぁ!!な、な、なんで~!!」
私は一言も自分が“処女”であるとは言っていない!
「やだなぁ~、有森様!ご主人様は日本でも珍しい“吸血鬼”の一族ですよ?そんなの血を舐めたら一目瞭然です」
「――――…は?…はあ?吸…血鬼?」
「本当になにも知らされずにここにきたんだな…
フフフ…なんとも可愛らしい…」
