
ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵
第7章 伯爵とピノ彦
「ハハハハ~!もう、100年以上は言いすぎじゃない?長くて10年とか」
ピノ彦君は、チラッとアレキサンダーを見ると舌をペロッと出した
「ですね、僕は100年以上の感覚ですが…ここしか知らない使用人なので、時間の感覚がぶっ飛んでるかもしれません」
本当に可愛いピノ彦君!
そっかぁ~白本さんみたいに家族でここの屋敷に使えていた一家の子なんだぁ…
「大変な事はない?――――アレクに変なことをされてない?」
「ん?変な事――――?あっ、有森様ったら、僕にヤキモチですか?もう、可愛いんだから~」
ピノ彦君はピョンピョン跳ねながらキッチンに下がって行った…
「本当――――…すみれは可愛いんだから~!」
アレキサンダーが、嬉しそうに私を見つめる
「――――は?なんで私がヤキモチ?意味が…」
そのデレデレした姿に今回も私は引いていた――――…
