
ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵
第6章 伯爵と訪問者
「ピノ彦君…今の方――――…」
ピノ彦君はカゴを持ち私の手を引いて屋敷に歩きだした
「癖の強い人ですよね、送っていくと言ったのに歩くから大丈夫って――――…」
「そうなんだ、凄く綺麗な方でしたね?一瞬…アレクと同様の方かと――――…でも、なんか違う感じもするし…
ん~…私の刑事の勘…外れ?」
ピノ彦君はフフフと「大きく外れです…彼とご主人様を一緒にしないでください」と、笑っていた
が…
目が笑っていなかった…
気になり…
後ろを振り向いたが――――…そこにはもう、彼の姿はなかった
