
ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵
第6章 伯爵と訪問者
男性の行きなりの登場にも驚いたが――――…
私たちの会話に割って入ってきたピノ彦君の登場にも驚いた私は危なく手にしていたカゴを落としそうになる!
「危ない――――…アレキサンダー様に怒られてしまいますよ?お嬢さん」
サッとカゴを掴んだ男性は少し不機嫌そうにピノ彦君を見た
「ありがとうございます…ピノ彦君…ビックリした~!」
すると、ピノ彦君はさりげなく男性からカゴを受取り――――…男性と私の間に入った
「――――…?ピノ彦君?」
「ご主人様がお待ちですよ…早く帰りましょう」
「///う、うん――――…それより、いいの?お客様…」
「私は大丈夫ですよ――――…優しいお嬢さん…では、失礼します」
男性は深々と頭を下げると…私とピノ彦君の横を通って葡萄園の方へと歩いていった
