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WーWING

第7章 二人だけ

 フロントに、交渉しているようだ。


「優雅、なんだって?」


「かまわないって」


「ふ〜ん」


 隼斗は心の中で、舌打ちをした。


 優雅は、ソファーに座り、テーブルの上にノートを広げた。


「なにをするんだ?」と隼斗は聞いた。


「いいか、夏休みになったら、注目は失ってしまう。それに、隼斗。お前は夏休みこそ勝負だろ。だったら、時間がない。ここは一気にレッスン4までいくぜ」


「レッスン……4!?」


 それは、どこまでのレッスンなのだろう?


 そうなると、手を繋ぐや、密着、キスの上を軽くいくことになる。


 そして、ここは、ラブホテル。


「まさか……優雅……」


 優雅はホテルのテレビの番組表を見る。


「これだな」


 リモコンを手に取り、赤いボタンを押す。


 電源が入った。


 突然、画面にモザイクに包まれた太いスティック状のモノを口にくわえて、手でしごいている女の姿が映し出された。


「うわっ!! うわっ!! 優雅、見ようよ見ようよ!!」


「バカ野郎!! 俺達が見るのはこれじゃねぇっ!!」

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