
ROOMMATE
第3章 ルームメイト
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えっ?借り?
驚いて固まってしまう。
「いや冗談だから(笑)
気にしないで!全部飲んでいいよ」
可笑しそうに笑いながら自分のコップにメロンソーダを注ぐ遥人さん。
んもーーっ絶対バカにされてる…
「あの!私、冗談通じないんでやめてください」
恥ずかしくてつい、ハッキリ言ってしまった。
「うん、通じなさそう(笑)
奈緒ちゃん真面目だね〜」
はいはい… それもよく言われますよー。
いじられるのは苦手なのに、
私はいつの間にか遥人さんと打ち解けてお喋りを楽しんでいた。
そして、貰ったカルピスが半分に減る頃、
ガチャ…と玄関から誰かが帰ってくる音がした。
「お!ユウさんおかえり〜
今ちょうどさ、新しい人来てるよ!」
遥人さんが振り返って声をかける。
ユウさんと呼ばれる男性がキッチンに入って来た。
身長は高めで、遥人さんとは対照的に落ち着いた服装をした優しそうな人だ。
