
ROOMMATE
第3章 ルームメイト
奈緒のベッドは窓側の下の段だった。
今は女性部屋に誰もいないよね
お腹すいたし何か食べよう…
コンビニで買ったおにぎりとスマホを持って
さっきいたキッチンに向かう。
ここは共有スペースで、
4人がけのテーブルと椅子の他
テレビやヒーターも置いてあった。
もう16時かぁ、
誰か帰ってくるまでバイトでも探そうかな。
スマホをいじりながら考えていると
ガチャ…
玄関の鍵を開ける音がした。
あ、挨拶しなきゃ!
急いでおにぎりを飲み込んで髪を整えていると
メガネをかけた若い男の人がこちらに気付いた。
「あれ?こんちはー。君、新しい人?」
