
僕ら× 1st.
第27章 牛、歩く --Mkt,Ar
スーパーを出て、またハタッと思う。
宮石家に俺が入っている間、柊の野郎はどうするんだ?
学校内では別行動も多いけど、それ以外では常に目の届く場所にいるはず。
気になって周囲を見回すも、姿見えず。
そろそろ昼時。
これから夕方までずっと家の前で待たせるのは、いくらあいつでも悪ぃな……。
ちょっと行けばコンビニはあるけど、行けないだろうし。
どうしようか?
"宮石家内は安全"と、一旦俺へのマークを外してくんねぇかな?
と考えながら、タクシーを拾うべく大通りに出ようと歩いていると、俺たちの横にクルマが停車してウィンドウが上から下へと開いた。
乗っていたのは、サングラスの柊と居松。
黒いクルマに、黒い男2人。
そのヤバ目な風体にびっくりして俺の腕をキュっと掴む彼女に、ヤツはグラスを外してこう言った。
「やぁ!花野ちゃん、今日も可愛いね。変態妄想家は置き棄てて、こっちに乗る?」
柊…古典的軟派野郎かよ?
誰が変態妄想家だっ。
宮石家に俺が入っている間、柊の野郎はどうするんだ?
学校内では別行動も多いけど、それ以外では常に目の届く場所にいるはず。
気になって周囲を見回すも、姿見えず。
そろそろ昼時。
これから夕方までずっと家の前で待たせるのは、いくらあいつでも悪ぃな……。
ちょっと行けばコンビニはあるけど、行けないだろうし。
どうしようか?
"宮石家内は安全"と、一旦俺へのマークを外してくんねぇかな?
と考えながら、タクシーを拾うべく大通りに出ようと歩いていると、俺たちの横にクルマが停車してウィンドウが上から下へと開いた。
乗っていたのは、サングラスの柊と居松。
黒いクルマに、黒い男2人。
そのヤバ目な風体にびっくりして俺の腕をキュっと掴む彼女に、ヤツはグラスを外してこう言った。
「やぁ!花野ちゃん、今日も可愛いね。変態妄想家は置き棄てて、こっちに乗る?」
柊…古典的軟派野郎かよ?
誰が変態妄想家だっ。
