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僕ら× 1st.

第27章 牛、歩く --Mkt,Ar

「誘われたことあるんでしょ?」

「お家に行った時に、胸を触られて……でも私、予定してなくて」

彼氏の家に行ったら、そりゃ触られるわよ。
先パイもヤる気充分だったんだろうに、、。

このコは、また速水の二の舞起こす気なの?

「それっていつ?」

顔を隠していた両手を頬に当てて、花野は素直に答える。

「先月…」

先月?それも遅いわね。
速水のことがあるから、先パイも手を出し辛いのかな?
大学生の先パイは、以前より忙しそうでもあるし…。

「それなら、クリスマスプレゼントはエッチしかないんじゃない?ね?玲香」

「うん。私もそう思ってた。もうエッチしかないよ、花野ちゃん」

私たちにクリプレを決められた花野は、胸の前で両手を振る。

「え、でも。クリスマスまであと2週間くらいだし。あの、も少し段階的にならないかな?……」

「どゆこと?」

段階的って?
キスは済んでるんだし。

「今日はひとつめのボタン、次はふたつめ……」

「何それーっ?」

私と玲香は吹き出す。

「そんなの、アル先パイにとっては拷問じゃない!」

私が言うと、玲香が対案を示す。

「せめて、初日は上、次は下じゃない?」

「上って、服を1枚ずつってこと?」

「ちっがうわよ!胸と女のコのあそこよ。ブラとパンツよ」

「うぅ…ねぇ、そんなことして、心臓止まらなかった?」

止まってたら、暢気に学生やっていないでしょ?

「逆に速くなるわよ。大丈夫よ」

「ええー?…それとね…」

花野は、言いにくそうに声をひそめる。

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