
僕ら× 1st.
第20章 夏祭り --Hzm,Mkt,Ar,Kn
「俺が会いたかったんだよ」
「先パイ、寂しがり屋さんだったんですね」
ああ、この独特の他意のないとぼけた返し方、花野ちゃんだな。
俺は彼女にとって、元彼の兄貴でしかない。
「…そうだ。だから夏祭りに行くぞ」
「…わかりました」
言いながら、クスリと笑う。
前も誘ったし、俺が夏祭りにそんなに行きたいなんて意外とか思ってるんだろうか。
俺も別に行きたいわけじゃなくて、花野ちゃんと過ごす口実にしてるだけなんだけどな。
「花野ちゃん。俺のこと、ガキとか思ってるだろ?」
「そんなそんなっ。少年っぽくて可愛いです」
軽く開いた両手を胸の前で振って否定する。
こ、この俺をつかまえて可愛いだぁ?
「だけど、すっごくカッコよかったです。もうホント、カッコよすぎ…」
続けて伏し目がちに彼女は言った。
「っ……」
女のコからの"カッコいい"がこんなに胸に響くなんて。
「もっと言って?」
「…カッコいい先パイ、お腹痛いんですか?」
彼女は俺のタオルケットを見て尋ねる。
いや、もうだいたいおさまったんだけどな。
ミラーから柊が声なく笑った。
「先パイ、寂しがり屋さんだったんですね」
ああ、この独特の他意のないとぼけた返し方、花野ちゃんだな。
俺は彼女にとって、元彼の兄貴でしかない。
「…そうだ。だから夏祭りに行くぞ」
「…わかりました」
言いながら、クスリと笑う。
前も誘ったし、俺が夏祭りにそんなに行きたいなんて意外とか思ってるんだろうか。
俺も別に行きたいわけじゃなくて、花野ちゃんと過ごす口実にしてるだけなんだけどな。
「花野ちゃん。俺のこと、ガキとか思ってるだろ?」
「そんなそんなっ。少年っぽくて可愛いです」
軽く開いた両手を胸の前で振って否定する。
こ、この俺をつかまえて可愛いだぁ?
「だけど、すっごくカッコよかったです。もうホント、カッコよすぎ…」
続けて伏し目がちに彼女は言った。
「っ……」
女のコからの"カッコいい"がこんなに胸に響くなんて。
「もっと言って?」
「…カッコいい先パイ、お腹痛いんですか?」
彼女は俺のタオルケットを見て尋ねる。
いや、もうだいたいおさまったんだけどな。
ミラーから柊が声なく笑った。
