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僕ら× 1st.

第20章 夏祭り --Hzm,Mkt,Ar,Kn

クルマから降りた私たち3人は、切符を買いに券売機を目指す。

隣でポケッと康史が呟く。

「あの2人、何者…?かっけーな」

「先パイたちがカッコいいのは常識じゃないの。去年の校内柔道大会は優勝されてるし、速水もよく3人で格闘ごっこしてるって言ってたもん」

切符を改札に通してホームに降りる。

「へぇ、伊織も強かったの?」

ヨーダも知らなかったの?
中学最終クラスは一緒だったのに。

「あいつ剣道させたらすごかったらしいよ。花野のお兄ちゃんに仕込まれてるから」

花野の家に遊びに行くと、時々花野がうっれしそうに剣道着を干してたな。
兄と速水の分。

なあにがそんなにいいんだろ?
花野の萌えポイントって不思議。

「てか、アル先パイって宮石にメロメロなのな」

康史がさっき見た先パイが信じられないとでも言うように感想を述べる。
先パイ、隠す気さらさらないみたいだったからね。

「私もあそこまで露骨な先パイは初めて見たよ」

花野はまだ速水に気持ちがあるみたいだけど、あんなに好かれちゃ揺らいじゃうんじゃないかな。
今日はちょっと触りすぎかとも思うんだけど。

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